患者さんへ

アルツハイマー病（AD）は、発症率が最も高い認知症の一種です。進行性の記憶喪失と認知障害を特徴とします。病理学的にはアミロイド−β (Aβ)と脳細胞の過剰リン酸化タウタンパク質で構成される神経原線維変化で構成されています。それはさらに3つのリピート（3R）と4つのリピート（4R）の2つの形態のタウタンパク質蓄積に分けることができます。ADの進行の一部は、プリオンのようなタウタンパク質凝集体が、シナプスで接続されたニューロンのネットワークに沿ってさまざまな脳領域に広がる可能性が高いことを反映しています。最近の研究では、タウの病態はAD患者の認知機能の低下と密接に関連していることが示されています。したがって、抗タウ免疫療法は、ADの潜在的な治療法の中で、最近、重要な位置を占めるようになっています。

いくつかの原発性タウタンパク質病変も3Rまたは4Rの形でタウタンパク質が異なる脳領域に蓄積することによって引き起こされるいくつかの神経変性疾患があります。以下に簡単に説明します。