弊社の新規高感度ELISA、APR.HMWoTauELISAは、 疾病特異的にHMWoTau分子種を検出します。APR.HMWoTauELISAは、マウスモノクローナル抗体APNmAb005を用いており、図1に示すようにチオフラビンで染色される直径30 nmの高分子オリゴマータウ蛋白(HMWoTau)を認識しました(図1A, B)。APRI.HMWoTauELISAは、アルツハイマー病(AD)由来のHMWoTau分子種をサンプル希釈依存的に検出しました(図2A)。また、ADタウ病理像を示すブラークステージVとVI期の前頭葉新皮質AD脳(リン酸バッファー抽出物)においてHMWoTau分子種を検出しました(図2B)。組換え型ヒトタウ由来HMWoTauを用いたAPRI.HMWoTauELISAの標準直線は、定量下限値が0.3 pg/well (3 pg/mL)で良い直線性を示しました(FASEB J. 2024 Nov 30;38(22): e70160より引用)。APRI.HMWoTauELISAは、ヒトタウ蛋白をもつトランスジェニックマウスのHMWoTau分子種や細胞培養系のHMWoTau分子種も検出します。
図1 APNmAb005の標的分子像
(A) AFM image and (B) dSTORM-thioflavin labelled image.
A) Lysate dilution dependency and B) Braak stage dependency
図3 組換え型ヒトHMWoTauを用いたAPRI.HMWoTauELISAの標準直線
A) スタンダードカーブ, B) CVプロット定量下限値: 0.3 pg/well (3 pg/mL)